介護におけるレクリエーションの役割
介護におけるレクリエーションとは、単なる娯楽ではない。介護サービス利用者の心身の活性化や、QOLの向上に直接つながるものである。それ故、利用者が普段の暮らしの中でも、生きがいや意欲を持てるようなものにする必要がある。
レクリエーションの時間だけを楽しくすれば良いのではない。普段の暮らしで、利用者同士がコミュニケーションを図れるようにすることも大事である。
レクリエーションは、残存機能を維持するためのリハビリテーションの役割も果たす。利用者同士のコミュニケーションが活発になれば、構内環境や嚥下機能の改善にもつながるものだ。そこで笑顔が生まれれば、脳の活性化にもなると言えるだろう。
レクリエーションは、利用者とコミュニケーションを図る貴重な機会の1つである。それでも適切なレクレーションや、より楽しいレクレーションにするため悩む場合も多い。
そのような課題に向き合うため、2014年にレクリエーション介護の資格が設けられた。当資格で学ぶことができるのは、介護とレクリエーションに関する基礎知識である。当資格には1級と2級があり、2級は経験や年齢を問わず誰でも受験できる。
施設におけるレクリエーションは、介護士の独学や経験に頼りがちな面がある。それに対して介護レクリエーションでは、レクリエーションの基礎から応用まで論理的に学ぶことができる。利用者とのコミュニケーションなど、介護の基本や実践も併せて学べるのもレクリエーションの魅力だと言われているのである。